DAY2 砂漠を超えて酷暑、乾燥の地、フェニックスへ
巨大な水筒に麦茶をたっぷり詰め、いざ砂漠へ!
カーナビに目的地……教会をインプット。距離は大体800キロ、なかなかの距離だが、とのかくひたすら走るだけ。
近道だと思って走っていた道、どこで間違えたのか大きく北にそれてむしろネバダ州に向かっている。
本来なら10という道を行かなければいけないのに40という道を気づいたら走っていた。しかし案内係だった僕は悪魔のようなささやきをしてしまった。
「このまま行っても大丈夫」
しかし4時間ほど走ったころだろうか、何かおかしい。
パーキングエリアでもう一度カーナビを設定し直すと・・・な、な、なんと目的地まで距離がスタートした朝と同じ800キロに。
やっちまった。
アメリカで一本道を間違えることがどれほど致命的なことだか、僕はここで知った。
Google mapを見ているとほんの少しの違いだと思いながら見ていた、しかしここは日本じゃないアメリカだ。
mapで見ている1センチが400キロに。
愕然としながらも気を取り直し、高速を降り、砂漠の中の一般道路を走り方向修正。
落胆しつつも良かったのは、高速では味わえない砂漠が体験できたこと。高速を走っていると自由に車を止めることはできない、ましてやフェンスがあるので砂漠を歩くこともできない。しかし南に向かう一般道路は砂漠の中をうねうねとひたすら続く、しかも信号も全くない(1か所くらいあったか?)、カウボーイが突然出てきても驚かないリアルな砂漠。
たぶんロイド・ライトが見た砂漠もこんな感じだったのだろう。彼が緑豊かなウィスコンシン州と対極のこの砂漠も選んだ理由が迷子になったことでわかったような気がしました。
そして遂に看板が!
ここまで看板をみてほっとしたことはありませんでした。。。
そして遂にフェニックスに入れました!
やっと来た。
しかし道を間違えてしまったため時間もあまりなくすぐさまフェニックスにあるロイド建築を見に行くことに。
まず見に行ったのは、ファーストクリスチャン教会。
すぐさま目に付くのはやはり塔。
そしてアリゾナは日差しがとても強いため、いろんなところに日陰になるような工夫がされてるように思いました。
荒石の打ちっぱなしなどその環境に適している素材を使い、まったく違和感なかったです。
またまた水回りが!
そして次に訪れたのはアリゾナ州立大学グラディーガメージ記念講堂
正面はこのような形
この屋根の下の空間に行きたくなりますよね!
裏側はこのような形をしていました。
エントランスはこのような感じでした!
光の明るさが落ち着くような色合いですね!
外壁の作業がすごい大変なんだろうなーと思うようなすごい凝った造りになっていました。
ちょっとの段差により影ができていていろんな形になっていました。
またサイドにはこのような橋のようなものがありました。
行ったのは夕方ぐらいだったのですが半円の連続しているものが…
このように反射してとても面白かったです。
しかも太陽が当たると橋の道がきらきら光っていました。
正体はこのような石でした!
これが太陽を浴び乱反射して光っていました。
ほんとにここに来るなら夕方がおすすめです!
しかし話はここまではありません!
本来、ミュージカルなど公演が行われてないと入れないのですが、僕が写真を撮っていると「建築学生か?」と質問されYESと答えたら「中を見せてあげる」と言って頂いたのです!
案内をしてくださった人はとても親切な方でした!
中はこのような感じでした!
沢山の線が曲線で真っすぐが少なかったです。
造園などではよくそのようなことを取り入れるみたいで、蛇行曲線などいわれています。それを建築にも落とし込んだのかなとも思いました。
また直射日光が入らずまぶしい感じは全くしなく、落ち着く空間でした!
DAY1 フランク・ロイド・ライトの旅は映画「プリティウーマン」で有名なロデオドライブから始まる
なぜこの旅がロサンゼルスから始まるかというと、全くもってスポンサー様(両親)の都合である。
本来はシカゴを起点にタリアセン、落水荘というのが筋なのだろうが、かかる費用、そして何よりもきついのは、道も駐車場事情も分からないところを一人で運転することのリスクだ。
この道や駐車場の事情が分からないで運転するというのは後程話すが本当に大変なことになります。。。。
そこで家族旅行にすることで、費用とナビゲーターは確保、しかし出発地点は我が家の定番旅行先ロサンゼルスにせざるを得なかった。特に母にはロデオドライブは効いたみたいだ。
まず初めに行ったところはタイトルのように ロデオドライブにあるロイド建築を皆さんご存じでしたか?
正直オーガニックアーキテクトと言われているフランク・ロイド・ライトの建築物がまさか都心部にあるなんて思いませんでした…
しかもそれは商業施設として建てられたみたいです。
それは…
アンダーコートセンター
なんとも特徴的なのは塔があり、中は螺旋スロープがある。
他には、ロイドらしい造形が細かい部分にまで装飾されていました。
また、水が張っていた形跡があった。
ロサンゼルス市内に突如として現れる大きな丘。そこの頂上に現れるのが(ホリホックハウス)バーンズドール邸。
これが目印で、この公園の頂上にその建物があります。
まず着くとビジターセンター
そしてこのような看板がありガイドがあることがわかりますね!
ちなみに建築物の中に入りたい方は事前予約しないといけないので気をつけましょう。
またいろなところを見ているとやはり細部に対してのこだわりが分かります。
またやはり水場のような跡がありました。
この土地はとてつもなく広くロイドは造園のことまでしたと言われている。また松のようなものも生えていました。
この家は、バンズドールの気まぐれにより相当なエネルギーを費やしたみたいです。
しかもここからの景色は最高でした。
ロサンゼルスに行く人なら必ず見るであろうHollywoodのマーク
またLA LA LANDなどたくさんの映画で目にするGriffith Observatory
このように観光地を一望できてしまいます。人も少なくゆっくり本など読むには最高かもしれませんね。
またこの公園には、ロイドが建てたらしき建物がいたるところにありました。
次に訪れたところはフリーマン邸です。
またここには水が張ってある水場がありました。
しかしここに行くには相当きつい坂がありまして,ましてや道が狭くフリーマン邸を少し過ぎると行き止まりになってしまいます。
もし外見だけでも見たい方は、車の運転がうまい人かその土地に詳しい人といかないと事故ってしまいそうなところでしたので気を付けてください。
またここは個人邸宅みたいなのであまりしっかり見れませんでした。
迷惑をけないよう長居しないで次に向かいました。
次はハリウッドなのどの撮影などで使われるストアラー邸。
ここも個人邸宅のようでしっかりは見られませんでした…しかしゲート越しから景色を覗いたのですがそれは言葉にできないぐらいきれいでした。。。。
中に入りたくてたまらなくなりました。もし機会があれば入りたいものです。
またこの建物はブロックをたくさん重ねていて見ていてレゴブロックのようにおもいました。
中もどのような感じの作りになっているかとてもきになります。
そこでふと思ったのが一つ前の建物(フリーマン邸)と造りが似ているように感じました。
やはり同じような形を積み重ねてるような感じがします。
また下から見るとこのような感じです。
よくこのようなところに家を建てられたなー、なんでこんなところに建てたのだろうと思いましたがその理由が分かった気がします。
やはりどの家も写真だけではなく実際に足を運んでみないとわからないことが多いとおもいました。
いざ、旅の始まり!
と、言いつつ実は2019年の8月にアメリカ西海岸(フランク・ロイド・ライド)の建築を訪ねる旅をしていました。
そして旅をして感じたことは…
住宅を巡る旅は思った以上に困難!!!
ってことでした。
商業施設なら通常、都会にあるが、一般住宅となるとそうはいかない。
特に西海岸は困難の連続でした。
そもそも公共交通機関使ってたどり着けるようなものは非常に少ない。
なぜならば見に行きたいと思うような印象的な建物は…
立地にも相当なこだわり!
があるからだ。
今回のロイド建築を巡る旅のスタートに選んだのは、西海岸。ロサンゼルスを起点にアリゾナ州のフェニックスまで足をのばそうと考えた。
しかし、なぜか…
そう!フェニックスにはロイドのスタジオ、タリアセンウエストがあるからだ。また東海岸の方にはタリアセンイーストがあり、季節によって使い分けていたそうだ。
ロサンゼルスからフェニックスまでの距離は500マイル…
キロメートルに直すと800キロ!
レンタカーで約9時間の旅。飛行機での移動も考えてたがなぜロイドがアリゾナに自分のスタジオを建てたか知るには、ロサンゼルスとアリゾナの間に横たわる砂漠を越えていく必要があると考えたからだ。
これから旅は始まった。
「香港が凄いことになっている」という噂を確かめに香港に行った
実は香港に行くのはこれで2回目
というのも11年前、家族旅行でドバイに行った帰路、遅延で成田に時間どおりにたどり着けず、予定外に立ち寄った地。覚えているのは、空港のホテルと、深夜に何の予備知識もなく無理やり見に行った有名な「夜景」。それも正直、九龍側で見たか香港島側で見たかも覚えていないほど。しかし今、香港は「燃えている」、1984年の返還から守られてきた「一国二制度」。返還から50年は「外交と防衛以外は自治権を認める」というこの制度を揺るがす「逃亡犯条例」の改正に反対する市民が、デモを行い、空港を占拠した。
そんな「熱い」香港だが、凄い商業施設ができたらしい。
これが噂の「K11 MUSEA」それはまさに(ラピュタのような)空中都市
噂のK11 MUSEA、それは九龍 尖東駅真上に存在する。
第一印象は「空中都市」、マチュピチュの空中都市もこのようなものだった。
そしてもう一つ感じたことは商業施設にもかかわらず「生物」感がものすごい。空中庭園といえるほどの植物の多さ、室内も植物を取り入れたインテリアだ。
そしてデザインは、ほぼ曲線で構成されている。巨大な生物の内部に入ってゆくような印象だった。
更にすごいのは、置いてあるもの。家具やオブジェクトなどがすごい数ありその中でもすごいなと思ったのは『3Dプリンター』で作られたものです。
SHOPも扱っている商品も超一流
カタログや雑誌で見たことはあっても、実際店頭では在庫しないような「そう簡単には売れそうもない」商品が堂々と陳列してある。香港人のデザイン意識やセンスは相当高いことをうかがわせる。
中でもすごかったのが酒屋さんに置いてあったこれ…
店員さんいわく、値段がつけられないほど貴重な一品とのことでした。
お酒は、飲まないのですがついつい写真をとってしまいました。
最後にこのK11 MUSEAは僕が行った時が8月31日だったのでその一週間前にオープンしたとのことでした。
K11を出るとビクトリアハーバーがあり対岸には有名な景色が広がっていて、毎日夜八時になるとライトアップショーがありとても多くの人で賑やかでした。
ぜひ機会があれば行ってみてください!
フランク・ロイド・ライトに始まり、たどり着くのは・・・
建築家といえば、フランク・ロイド・ライト、ル・コルビジュエの二大スター、それにミース・ファン・デル・ローエとバウハウスの創立者ヴァルター・グロピウスを加えた四人が近代建築の巨匠と呼ばれ、気安く語るのも憚られるほどの存在です。なかでもフランク・ロイド・ライトは別格の知名度を誇っています。アメリカ人の彼はアメリカと日本だけにその作品を残しており、実物を目にすることが比較的容易(比較的です)な建築家です。しかも彼は、日本の文化に影響を受けたともいわれています。私のフィールドワークの第一歩は日本人にとってなじみが深い、フランク・ロイド・ライトからスタートします。
まずは、本を手に入れるところからからスタート!
右から…
「帝国ホテル・ライト館の謎 天才建築家と日本人たち」 山口由美著 集英社新書
「フランク・ロイド・ライドの建築遺産」 岡野眞著 丸善刊
「フランク・ロイド・ライド最新建築ガイド」 フランク・ロイド・ライト建築物保存協会+ジョエ
はじめまして。TOKYO ARCHITECTURE BOY(東京建築少年)です!よろしくお願いします。
東京とは名ばかり、周りを畑に囲まれた大学で建築を学んでいます。モットーは「フィールドワーク」。座学も大切ですが、自分らしく、体を動かすことを通じて建築の「何か」にたどり着く(?)旅の日記です。